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新規事業開発マネジメントの要諦

新規事業の成功に向けたインキュベーション戦略──“勝てる”事業ポートフォリオのつくり方

第5回

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イノベーションの再現性を高めるには

 ここまでにご紹介した新規事業の領域の不確実性や事業開発アプローチの観点におけるポートフォリオは、どの企業でも共通する重要な論点なので、必ず検討・策定しておくことを推奨します。また、その他にも、自社にとって影響度の大きい重要な論点があれば、それを軸にしたポートフォリオを組むことも有効です。

 たとえば、参入しようとしている市場の成長性や業界構造や競争環境という軸で、成長性が高いが競争環境も厳しい市場にするのか、それとも競争がそれほど激しくなく、安定成長をしている市場を狙うのか。自社の経営資源や組織能力を活かすことを重視するか、市場の成長性やポテンシャルを重視するのか。展開しようとしている事業のビジネスモデルが、LINEなどのプラットフォームビジネスで、ネットワーク効果の重要性が高く、「Winner takes all(勝者総取り)」のビジネスなのか、それともBtoBのSaaSプロダクトのように、法人向けのマーケティングや営業力を武器に、業界2位以下であったとしてもストック収入をしっかり積み上げて安定成長を狙えるビジネスなのか。これらのように自社の新規事業の狙いによっても性質は大きく異なります。

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この記事の著者

北嶋 貴朗(キタジマ タカアキ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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