組織と戦略、どちらが先? 現場起点で見直す戦略設計の“リアル”
このポートフォリオ検討において大切なことは、自社の経営資源や組織能力との親和性を考慮し、自社にふさわしいポートフォリオを組み、新規事業開発のスタイルを確立することです。必ずしもすべてのアプローチを採用する必要はありませんし、親和性が高い特定のアプローチに極端に経営資源を集中させても良いでしょう。
これを検討する際は、前述のとおり自社の経営資源を的確に棚卸しして把握し、組織能力=組織の文化や構造、人材の性質や能力、志向性などを考慮して、自社が高いレベルで実行できるアプローチがどれかを見極めることが重要です。