未踏領域での事業化、マネタイズの壁をどう乗り越えるか?
山本氏が教育事業に取り組むようになった直接のきっかけは、中高生との接点強化の必要性を実感したことだった。NTTドコモは高齢層の利用者が多く、中高生向け施策は手薄だったため、若年層のファンを獲得するプラットフォームを構築すべきだと考えたのだ。
だが、それ以上に山本氏を突き動かしたのは、「日本人が自発的に挑戦する文化を創らなければならない」という個人的な使命感だった。大企業の若手有志団体「ONE JAPAN」の立ち上げや、NTTドコモ内の社内起業家育成支援に携わる中で、「社会人育成だけではなく、学校教育から変えなければ、日本は元気にならない」と痛感。民間企業やスタートアップだからこそ、教育業界にイノベーションを起こせるはずだと信じ、事業の起案に至った。