「美しいものは選ばれる」の科学的根拠
「美しさ」や「心地よさ」といった感性的な価値は、ユーザー体験の質を左右し、プロダクトやサービスが選ばれる重要な理由になります。しかし、そう言われても「主観的な話で、いまひとつ腑に落ちない」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
実は、認知心理学やヒューマン・コンピュータ・インタラクションの分野では、この感性的価値の重要性が科学的にも研究されています。その1つに、「美的ユーザビリティ効果」という有名な概念があります。これは「美しいデザインは、使いやすいと評価されやすい」という心理効果です。つまり、見た目の美しさがもたらす第一印象は、実際の操作性を超えて「この製品は良いものだ」とユーザーに感じさせ、ポジティブな体験を後押しする力を持つということです。