デロイト トーマツ コンサルティングは、AIエージェント集団を構築し、企業などが効果的に顧客・ユーザー・市場などの反応を予測できるようシミュレーションするサービス「AI haconiwa」を開発し、技術検証とベータ版の提供を開始した。

AI haconiwaの概念図
AI haconiwaでは、「AIインタビューエージェント」「マルチエージェントアプリ」「多機能RAGアプリ」など、同社が独自開発した各種AIアセットの要素技術および同社内で先端技術の研究開発を行っている人材が学術論文を調査し、技術検証を重ねて蓄積したノウハウを活用。クライアントの利用目的に応じて調査対象となる人間社会のデジタルツインを作り出すため複数のAIエージェントが連携し、ディープインタビューに耐えうる人の個性を再現した住人AIを高速自動生成できるシステムを次のように構築する。
- クライアントの利用目的に合わせて、マネジメントAIが構造化されたインタビューシナリオ・設問を作成
- インタビューAIが実在のインタビュイーにインタビューを実施
- 2で取得した個性データからユースケースに適合したエキスパートAIがインタビュイーの特徴を解釈し、エキスパート目線の情報を付加したデータを生成
- 3のデータを取り込み、実在のインタビュイーの性格や価値観、思考の癖などを再現した住人AIを生成
同社では、同サービスに活用できる黎明期AI技術の調査・実証実験を行うため、新たに「先端AIチーム」を創設。先端技術に関する情報とクライアントニーズの組み合わせにより、継続的に同サービスの高度化を図る。具体的には、2025年12月の本格提供時には簡易的な住人AI同士の会話、マネジメントAI(インタビュー設計自動化)、インタビューAI機能を実装予定。
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