ビッグデータで注目の予測技術と4つのセグメント特性
“ターゲット顧客”とセグメント属性とは?
次に、「ターゲット顧客」と「セグメントの属性」のサンプルをみていくことにします(図4)。ターゲット顧客の顧客タイプは、個人、法人、その他コミュニティの3つに分類しておけば十分でしょう。
セグメントは、ターゲット顧客をさらに細分化したものです。顧客が個人消費者の場合は、地理特性、人口動態特性、心理特性、行動特性という4つを特性として取り上げます。法人であれば、統計特性(規模や業界)、経済特性(売上や利益)、地理特性(地域や多国籍)などに分けることができます。
個人消費者における「4つのセグメント特性」
ターゲット顧客が個人消費者の場合は、セグメント属性を「地理特性」、「人口動態特性」、「心理特性」、「行動特性」に分けて考えると便利です。
地理特性と人口動態特性の2つの属性は、セグメンテーションの基本ですよね。幅広い地域や国でビジネス展開している企業は、地理特性によるセグメンテーションは必須です。また、保険のように取引する顧客を選択するビジネス、会員制ビジネス、会員カードを発行しているビジネスにとっては、人口動態特性を活用したセグメンテーションが必須です。
地理特性、人口動態特性、心理特性、行動特性の順に、その情報の獲得と維持コストが高くつく一方で、顧客に関する予測精度も高まる傾向にあります。特に最近、顧客がソーシャルメディアに投稿したり、呟いたりした非定型かつ膨大なデータをマーケティングに活用する、いわゆる「ビッグデータ」が注目されているのはご承知のとおりです。