デザイナーが実践する、チームの創造性を引き出すファシリテーション
デザインというと、まず思い浮かぶのは、美しく、使いやすい最終的なプロダクトをつくる仕事というイメージがあるかもしれません。しかし、これまでお話しした通り、実際の現場でデザイナーが果たす重要な役割の一つに「対話の場」をつくることがある、と私は考えます。特に不確実性の高い新規事業の現場では、正解のない問いに向き合い、異なる専門性や立場を持つメンバーが協働するためのチームの「創造的な空気」がとても大切です。優れたデザイナーはその空気をデザインする力を持っています。
たとえば、抽象的な会話が飛び交うばかりで、議論がどこに向かっているのか曖昧な会議において、参加メンバーから出てくる抽象的なアイデアを一枚の紙に描き出すだけで、会議室の空気が一変することがあります。
