旭化成グループは2026年1月、「中期経営計画2027~Trailblaze Together~」に掲げた成長戦略について、メディアや機関投資家向けに説明会を開催した。説明会では、事業構造や経営資源の再配分を進める中、特に投資を強化する4つの「重点成長」事業(医薬、クリティカルケア、海外住宅、エレクトロニクス)の戦略を中心に説明した。
医薬事業では、過去に買収したVeloxisやCalliditasを成長ドライバーとし、同社の強みを持つ疾患領域での着実な利益成長を重視する。また、継続的なM&A(企業の合併・買収)やライセンスインによって、更なる事業拡大を図る方針を示した。
クリティカルケア事業は、除細動器など救命救急分野を主軸とし、北米における成長の継続に加え、関連領域で新たな成長機会の追求を進める。
海外住宅事業については、北米での独自ビジネスモデルの浸透とエリア拡大、豪州での土地開発事業を推進し、継続的投資を通じてシェア拡大を図るとした。
エレクトロニクス事業では、AI需要拡大による電子材料の需要増に対応し、独自技術を活かした半導体プロセス材料の展開に注力する。
旭化成は、2027年度営業利益目標2,700億円の実現に向け、これら4事業で約600億円の増益を見込む。今後も成長投資と事業構造転換によるポートフォリオ変革により、持続的な企業価値向上を目指すとしている。
【関連記事】
・旭化成、同社発のスピンアウトベンチャー設立を発表 ウルトラワイドギャップ半導体技術の活用を目指す
・キユーピー、中期経営計画の「価値創造プロセスの進化」に向けDX戦略や取り組みを紹介するサイト開設
・京セラグループ、統合報告書2025を発行—経営哲学と成長戦略を強調
