2026年8月24日、博報堂とインキュデータは、AIを活用した新たなサービス開発を支援する「AI Service Design Program」の提供開始を発表した。このプログラムは、生活者理解に基づくサービス企画の知見と、データ・AI技術、およびAIガバナンスの知見を融合したものである。両社は独自のAIエージェント「AI CXperts」を用いて、企業のサービス開発プロセスを構想段階からPoC(概念実証)設計・実装検証まで一気通貫で支援する。

背景として、生成AIやAIエージェントの進化により、企業と生活者の接点は大きく変化しつつある。従来の「検索・比較・選択」という体験から、AIが状況や意図を理解し、「相談・提案・実行」まで支援する体験へとシフトしている。これに伴い、企業にはAIの導入そのものよりも、AI時代にふさわしいサービス設計が求められている。しかし、多くの企業ではAI活用が業務効率化やコンテンツ生成にとどまっており、生活者との新しい関係性や顧客体験を創出するサービス開発には移行できていない状況である。
「AI Service Design Program」では、まずAI時代の生活者行動や市場環境をもとに新たなサービスの可能性を探索。企業の保有データやシステム資産、AI活用状況を踏まえ、実現可能なAI活用の方向性を検討する。続いて、サービスコンセプトや体験シナリオ、UX/UI、プロトタイプの具体化、受容性の検証、PoC設計の推進を行う。また、必要なデータ・開発要件・運用体制の整理を行い、PoC実装・検証まで包括的に支援することで、サービス構想から具体的なサービス化までを実現する。

本プログラムの特徴は、AI CXpertsの探索・分析・生成能力に、博報堂とインキュデータの専門人材による生活者視点、ブランド、事業視点を組み合わせている点にある。これにより、従来と比べてサービス機会の構想からPoC設計に要する期間を最大で約50%短縮し、自社内でのAI活用の実現可能性の明確化と意思決定の迅速化を実現する。また、PoC設計後も実装・検証まで含めて伴走する体制により、サービスアイディアを確実に事業化へと導く。
今後両社は、本プログラムを通じて企業の競争力向上と新たな顧客体験の創出を支援していく。AI活用が業務効率化の枠を超え、生活者との新たな顧客接点を創出するサービス展開を図ることで、企業の事業成長に寄与する考えだ。
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