アバントはこのほど、永谷園ホールディングスが経営管理システム「AVANT Cruise」を採用したと発表した。持株会社である永谷園ホールディングスが、グループの経営管理を支える仕組みとしてアバントの製品を選定した形となる。

一般に、持株会社体制を採る企業グループでは、傘下事業会社ごとに管理会計の粒度や勘定科目の定義、データの収集フォーマットが異なりやすく、グループ全体の実績や予算を横断的に把握するまでに時間を要するという課題が生じやすい。経営管理システムは、こうしたグループ各社の数値を集約し、予実管理や業績見通しの把握に用いる基盤として位置づけられる領域である。表計算ソフトによる個別集計や手作業での転記に依存した状態から、システムを軸としたデータ集約へ移行する取り組みは、近年多くの企業グループで進められている。
経営企画部門にとって、グループ経営管理の基盤整備は、月次決算や予算編成といった定型業務の効率化にとどまらない論点を含む。事業ポートフォリオの評価、投資判断の前提となる数値の一元管理、さらにはM&A後の管理体制統合など、経営の意思決定スピードに直結するテーマと結びつくためだ。管理基盤が整うことで、数値を集める作業から、数値を読み解いて次の打ち手を検討する業務へと人的リソースを振り向けやすくなる。
食品業界でも、原材料価格やコスト構造の変動を踏まえた業績管理の重要性が高まっている。今回の採用は、グループ経営管理の高度化に向けた企業側の投資動向を示す一例として、同様の課題を抱える経営企画部門にとって参考になる動きといえる。
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