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新規事業開発マネジメントの要諦

孤独なリーダーをどう支えるか。「イノベーター・ジャーニー・マップ」で紐解く人材発掘と4つの支援策

第8回

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チームの自律と成長を引き出す4つの支援アプローチ

 IJMを活用して乗り越えるべき壁や課題を明確にした後は、「いかにして課題を解決し、次のプロセスに進むか」という企業としての支援策を検討・策定していきます。

 大前提として、イノベーター人材を中心とするチームが自律的に乗り越えられる課題であれば、チームを尊重して任せたほうが彼らの成長や自信につながります。過度な支援や関与はチームに甘えやノイズを生み、結果的に進捗や成果を悪化させてしまいます。

 したがって、企業からの支援は以下の2点に集中すべきです。

  • チームが自覚していない課題を客観的に発見し、フィードバックする
  • チームが自覚していても、自力では解決できない課題の解決を支援する

 そして、具体的な支援アプローチは大きく4つに分類されます。

実務的・業務的な支援

 業務推進上の補助やサポートを行い、プロジェクトを着実に前進させます。新規事業の経験者が少ない組織では、この支援が必要になる頻度が高くなります。

心理的・精神的な支援

 イノベーター人材の悩みを聞き、相談に乗り、解決に向けて伴走します。また、チームの行動や進捗に対してポジティブなフィードバックを積極的に行い、孤独なイノベーターの精神面を支えます。

能力的・スキル的な支援

 研修やワークショップ、メンタリングなどを通じて知見やノウハウを提供し、イノベーター人材やチームの能力向上を図ります。自力で乗り越えられる範囲を広げるため、チームのスキルが未成熟な場合には極めて重要な支援となります。

物理的・身体的な支援

 人手不足の際のリソース追加、業務効率化ツールや技術の提供、身体的負荷を軽減する労働環境やインキュベーション施設(ワークスペース)の確保などが含まれます。

 新規事業開発の各プロセスで頻発する課題には、一定の共通点やパターンが存在します。どの課題の優先度が高くなるか、どのような支援が必要になるかは、イノベーター人材のタイプやチームの組織能力によって異なります。

 先述した志向性や資質に加え、チームの状況を総合的に考慮することが不可欠です。そのためIRMの実践主体は、事業やチームの状況を日頃から深く観察・洞察し、それを管理・可視化する仕組みと環境を整えておくことが重要になります。

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IRMの実践に求められる「先発完投」の経験者

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この記事の著者

北嶋 貴朗(キタジマ タカアキ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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