即戦力によるデータ活用型組織
昨年から行っている「Oracle BI Cloud Service活用推進サービス」は、両社が共同で「Oracle BI Cloudアシスタント」を育成し、企業に即戦力を提供するというもの。これまで敷居の高かった「BI」「データ活用」が一気に身近に、かつ導入企業にとってはリスクとコストを低減して始められると好評のようだ。
その背景についてパソナ取締役の石田氏は、こう語る。 「派遣スタッフの仕事ボリュームの増加と仕事内容の変化があります。スピードが求められる現代ビジネスでは、様々な情報を収集して分析し、素早く施策を決めることが求められています。そのため派遣スタッフが扱う仕事の範囲も広がっているのです。」 (パソナ取締役専務執行役員 石田正則氏)
ビジネス情報の分析は、経営企画や社長室などの本部機能でおこなうものと思われがちだ。しかし、今は営業、マーケティングなどのビジネス現場が、日々大量のデータが得られる時代だ。 情シス部門や経営管理部門に頼ること無く、ビジネス現場が派遣スタッフを活用することで、戦略的なデータ活用チームを生み出すことも可能だ。
そこでの派遣スタッフは、データを抽出して加工集計するだけでなく、分析レポート作成まで任されるという。さらに、リアルタイムでグラフの見せ方の変更を求められるなど、求められるITスキルも高くなっている。
そうしたニーズに応える概念がビジネス・インテリジェンス(BI)である。オラクルが「Oracle BI Cloud Service」をスタートしたのを見て「非常に今の時代にマッチしたサービス。これを使いこなせる人を我々の中でも作っていきたいと考えました」と石田氏は語る。
従来のExcelやAccessなどのOfficeのスキルにとどまらず、エンタープライズで大手企業からも信頼されているオラクルのBIのスキルが、派遣で提供できることは企業のニーズも高く、パソナにとってもビジネスチャンスだった。