チャレンジ精神は会社の文化、長期的な視点は業界の特性
津田:
テナント企業とのビジネス共創に踏み込んでいくわけですね。
朝比奈:
はい。ただ我々はライフサイエンス業界のことは分かりませんので、何が必要なのか、とにかく人に聞きまくりました。そうすると、「これからはオープン・イノベーションだ」と皆さん言われるんです。エコシステムという言葉もその時に初めて知ったくらいで最初は本当に分からなかったのですが、とにかくそういうものが必要だと分かってきた。それならまずは皆さんが出会える場所を作りましょう、ということになりました。
ビルと拠点を作るだけでなく皆さんを引っ搔き回す仕掛け、参加意識や帰属意識を持ってもらうための母体が必要だと考えて作ったのが「LINK-J」です。
これは直接の儲けにはつながらないですが、「風が吹いて桶屋が儲かる」じゃないですけど、まずは風を吹かせて動かしていかないと少子高齢化、人口減少する日本において、不動産ビジネスの将来はないだろうという危機意識のもとでやっています。