日本から「スモールジャイアンツ企業」が生まれるには、経営者は誰よりも学ばなければいけない
石塚:
小さくても偉大だという会社はこれからどんどん出てくるでしょう。なぜなら、ひとつは展開するのが早い。動きが鈍い恐竜のようになってしまった大きな会社は大変ですよね。もうひとつは、お客様にとっては会社の規模は関係ないということです。よく大きい会社のCEOが「うちの会社は5兆円の売上がある」なんて言いますが、「じゃあ、私の好きな服を作ってくれるの?」と言われると、むしろ小さい会社のほうがユニークで良い物を作ってくれるということが往々にしてあります。今は小さい会社でもテクノロジーを活用できるようになって、会社が大きいことのメリットがあまりなくなっているのです。
武井:
スモール・ジャイアンツを日本に広めるというのは、ものすごく賛成です。僕が今こういう経営をしているきっかけは、色々本を読んで「これだ!」と気付かされたことがあるからで、そのひとつが石塚さんの『ザッポスの奇跡』でした。世の中の方々に気づいてもらうために、実践していくのが僕の役割で、石塚さんのように本を書いて広めるというのもひとつの役割だと感じています。そういう意味で、石塚さんの活動をこれからも楽しみにしています。