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ブロックチェーンの可能性と課題

デジタル通貨で始まるマネーの終焉?

ブロックチェーンの可能性と課題:第6回

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ブロックチェーン時代にマネーは必要か?

 デジタル通貨が実際に普及していくかは、また今後詳細に見ていくこととするが、今回はいくつかの新しい論点を提示しておきたい。まず一つは、「どう新規発行するか」というものである。デジタルマネーは新しく発行されるマネーであり、マネーは貢献の記録であるとすれば、どのような貢献に対して新規発行するか?ということを新しく設計することができる。ビットコインの場合はマイニング、すなわちブロック作成作業を行ってくれた労力に対して支払われるが、その労力は単純な計算の膨大な繰り返しであり、マシンへの投資と電気代がその中身だ。しかし、より社会的に意味のある行為や貢献に対して新規発行するということになれば、ある種の行動や価値観へ誘導するという役割も果たせるだろう。これに対して、マネーは無色透明な媒介であるべきであるという意見もあるかもしれない。

 一方で、もしスマートコントラクトが普及し、あらゆる主体間の価値の交換がデジタル化されるなら、「貢献の記録」も、おのずと整理・活用できるようになるかもしれない。そうなれば、マネーという媒介を通さずとも、「貢献の記録」を参照することで、債権・債務関係を清算することもできるのではないだろうか。そうなれば、現在我々が知っている形のマネーというもの自体が不要になる日が来るかもしれない。この辺についても、今後考えていくことにしたい。

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この記事の著者

高木 聡一郎(タカギ ソウイチロウ)

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