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藤田一照氏と語る、マインドフルネスと西海岸文化の共通性

【特別対談】藤田一照氏 ✕ 入山章栄氏 ✕ 佐宗邦威氏:後編

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 入山章栄氏と佐宗邦威氏がイノベーションとクリエイティビティを包括的にとらえようとする本連載。今回のゲストは、曹洞宗の僧侶として神奈川県・葉山で禅を指導する藤田一照氏。33歳から17年半にわたって米国で座禅を指導するというユニークな経験の持ち主だ。後編では、藤田さんという稀有の存在を形作った経歴を中心に、この鼎談の最終回として、西洋的なアプローチと東洋的なアプローチの融合、西洋と日本のものづくりの違いをお伺いした。

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西洋と日本のものづくりの違いとしてある“余白”から考えるべきこと

入山(早稲田大学ビジネススクール准教授):
 33歳から17年半にわたって米国で坐禅を指導するというユニークな経験をされています。米国での反応はいかがですか。

藤田:
 今まで大学の授業やZen Centerで話してきましたが、もともとそういう宗教的な問題に興味のある方が多いので、まあまあ受け入れられていると思いますね。また、セールスフォースなどに講師として招かれたことを鑑みると、興味関心のある会社は増えているようですね。

佐宗:(biotope 代表取締役社長)
 かつて米国のデザインスクールに留学した時に、「日本とアメリカでの幸せって何が違うのか?」というテーマでリサーチをしたんです。当時、アメリカ人のデザイナーの同級生に話を聞くと、幸せを感じるために寝る前に瞑想している人が意外と多くて、「教会に行くのと似ているんだ」と言っていたのです。

藤田:
 彼らはそのくらい切実に求めているんじゃないでしょうか。活動と休息は両方必要ですからね。文章が意味を持つためには文字だけでなく、「句読点=punctuation」が必要です。それ自体は意味を持たないスペースが大事なんですね。

入山:
 たとえば、どんなことをされるんですか。

藤田:
 別に特別なことをしているわけじゃありません。もちろん坐禅もするけど、ここ(神奈川県葉山の「茅山荘」)で猫と遊ぶとかとしていますね(笑)。やはり、自然の中に身を置くことは大切です。人間も“自然の一部”なのですから、それを思い出す必要はあります。日本人は自然を屋内でも感じられるような工夫をしてきました。内と外の境界をあいまいにするとか。きっちり二つに分けてしまうことを文化としても粋ではないとしてきましたよね。

入山:
 その意味で、日本人のほうがやはり障壁が低そうですよね。そうした文化だから暮らしがそうなったのか、暮らしがそうだから受け入れられたのか、その辺りはわかりませんが。

藤田:
 少なくともベクトルは両方とも内と外の境界を曖昧にすることに向かっていましたよね。自然との境がない方が文化としてより洗練されていると考えられてきましたし。対立に勝つことよりも、そもそも対立しないことをよしとするというか。

入山:
 引き算的というか、スペースをとって人の関与を最低限に留めるのも特徴的ですよね。

藤田:
 そうですね、そのかわり鑑賞する人の眼力を前提にしていますよね。日本のクラフトの多くはそのままでは“未完成”なんです。箸も風呂敷もスキルを持っている人でなければフルポテンシャルを引き出して使えない。使う人との共同作業で初めて完成する道具なんですね。日本刀なんかその最たるものです。一方、西洋のものはそれ自体で完成している。

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なぜマインドフルネスが経営者に受け入れられているのか?

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