Designitの戦略的デザインプロセス「フューチャー・ビジョン」「エクスペリエンス・ロードマップ」
2. フューチャー・ビジョン
価値あるイノベーションを生み出すためには、各ステークホルダーが同じビジョンを共有している必要がある。それは例えば、自社のことをどのように顧客に言ってもらえるようになりたいのか、顧客の生活や社会の中でどのような役割を果たしたいのか、そして、毎朝社員にどのような気持ちでオフィスに来てほしいのか、という問いに対して同じ考えを持っているということだ。
なぜビジョンの共有が大切なのだろうか? それは、組織の一人ひとりが同じ目的に向かって進んでいるときにこそ、イノベーションのインパクトと効果が最大化されるからだ。そのために有効なのが各ステークホルダーを巻き込んだ「アイディエーション」と「ストラテジック・ワークショップ」を繰り返し行うことである。アイデアの発散とコンセプトへの収束の間を揺れ動きながら、人とビジネス双方のニーズに応えるようなビジョンへと磨いていくのだ。