執筆者情報
ラファエル・オデ (Designit)
(ラファエル・オデ)
Designit Tokyo エクスペリエンス・デザイナー
フランス出身。広告業界を経て2015年3月にDesignit Tokyo入社。様々な業界のユーザーエクスペリエンス・デザイン、サービス・デザイン、戦略デザイン、およびビジネス・イノベーションを手掛ける。特にデジタル・サービスを通して、人と世界との関わり方が改善されるようなプロジェクトを得意とする。
Designit
グローバル戦略デザインファーム
大局を捉えながらクリエイティビティーとテクノロジーを組み合わせ、企業や社会の変化と成長を促進する。全てのものが、人のニーズに沿ってデザインされている「ヒューマン・シェイプド・ワールド」の世界を目指している。
世界12のオフィスにまたがる420人以上のデザイナー、リサーチャー、そして戦略デザイナーたちが、日々の生活、仕事、ビジネスを向上させるようなプロダクト、サービス、そして経験を生み出している。
執筆記事一覧
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Design as strategy
大企業における「デザイン・スプリント」による“4つのベネフィット”とは?(【番外編】デザイン・スプリントとは何か?)
デザイン・スプリントとは、人間中心設計のプロセスを、5ステップの短期集中型フレームワークに凝縮したものだ。スタートアップやデザインスタジオによって考案されたこの手法は、大企業におけるプロダクトチームやイノベーションチームを制約の多い構造から解放し、プロジェクトにスピードを与える。今回は、連載の番外編として、デザイン・スプリントとは何かを解説する。
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Design as strategy
戦略的デザインプロセス――組織を変化させ、イノベーションを生み出すためのレシピ(Design as strategy:第2回 )
前回は、なぜ「戦略としてのデザイン」が重要なのかに関して、デザインとビジネスが交わる場所で何が起き、人間中心設計や舞台裏でのデザイン、デジタル化経済の中でデザインがどのように有効かを解説した。今回は、Designitが設立から25年に亘って、デザインを用いたイノベーションに取り組んできた経験に基づき作り上げた「戦略的デザインプロセス」について解説したいと思う。形式に則って仕事を進める、と聞くと杓子定規で融通が利かない組織構造を思い浮かべるが、デザインの文脈においては、形式(=プロセス)はこれとは少し違った意味合いで捉えられる。
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Design as strategy
Design as strategy ~なぜ「戦略としてのデザイン」が重要なのか?(Design as strategy:第1回 )
デザインとは、長らく視覚的に美しいものを作ることであると考えられてきたが、戦略として捉えることで、企業にイノベーションや変革をもたらし、時代のニーズに沿った存在であり続ける助けとなる。本連載では、戦略的デザインとはどういうもので、どのように使うことができるのか、デザイン中心の企業になるためにはどうしたら良いのか、そしてデザインによって産業が発展し、世界への影響を拡大させた事例に関しても言及する。