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「インサイトフルな組織」とは?

イノベーションにつながるアイデアを導く「インサイトフルな組織」とは──“だいたい良いんじゃないですか”時代に

第1回

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インサイトに関して“よくある誤解”を解く──「インサイトフルな組織」への変革を阻害するものとは?

 インサイトの方法論は、捉えにくくなった「消費者自身も気づいてない課題」を解決していくうえで、非常に効果が期待できるものである。しかし、インサイトをビジネスプロセスに正しく組み込み、組織として実践する“インサイトフルな組織”となっている企業は、まだ日本国内では多くない。インサイトが重視されない、あるいは全くビジネスプロセスに登場しない“インサイトレスな組織”がまだまだ多い。このような組織では、最新の理論を用いたとしても、研究開発費や事業開発費、マーケティング費といった貴重な経営資源が、大きくロスされていくことが懸念される。

 インサイトフルな組織への変貌を阻む要因となっているのが、インサイトへの正確な理解がなく、インサイトをビジネスプロセスに取り込むことを拒む人々の存在である。このような人々を説得し、新しい事業開発や研究開発の道筋を作るには、まず、改めてインサイトそのものの正確な理解を企業内に徹底し、それが必要な理由を理解することが重要である。

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大松 孝弘(オオマツ タカヒロ)

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