“出世の条件”MBAよりも大事にしたかった「たまごち」──自分が関わった人が感謝されることを陰で喜ぶ「達観の領域」
渡辺:仲山さんのご本にも書かれていますが、「大きく余白を空けると、大きなものが入ってくる」というのは実感します。組織の中にいるとちょっとでも暇になると焦るので、何かの会議に呼ばれたりするだけで仕事をたくさんこなしている気になっちゃうんですよね。でも、何も考えずに流されていると、引きずられちゃうなって感じることも多くて。
特に私の場合は「社内失業の危機」で強制的に余白が大きく空いたことで、かえって新しいことを始められた。そこはすごく大きな転換点になったのかなと思います。私、仲山さんの「たまごち」という考え方もすごく好きで。