企業の株価を2倍にしたデザイン思考やエクスペリエンス・デザイン、5つのポイント
続いてプレゼンテーションを行ったのは、frogのアソシエイトクリエイティブディレクターKat Davis氏である。彼女は多くの人にとってデザインが、目に見えるもの手に取れるもののデザインに留まっているが、今の時代におけるデザインは、プロセスの始まりから終わりまですべてに携わると述べた。
つまり、特定の問題解決のみに留まらず、カスタマー・エクスペリエンスの始めから最後までをデザインによって貫徹する段階になっています。(Kat氏)
従来のビジネスは経費を削減することで利益を最大化していた。また、現在の姿と、市場調査や競合の調査の結果と比較することで、ビジネスプロセスを改善していた。しかし今後は、まず「あるべき姿」に照準を合わせるようになっているという。つまり、「世の中は、本来こうあるべきではないだろうか? だから、このように作り替えることができるのではないか?」という未来視点を持つということである。そこから現在に遡り、ニーズを浮き彫りにするのである。