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トラリーマンに学ぶ「働き方」

肩書きは“登る山”でなく“川の流れ”──視野分散型の思考でつくる「80年後も役立つ仕事」の意味

第10回対談ゲスト MUSCA代表取締役 暫定CEO 流郷綾乃(りゅうごう・あやの)さん:後編

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ロールモデルはいないし、いなくていい。興味のままにレールの外をあちこち飛びたい

仲山進也さん(以下、敬称略):流郷さんから見て、今巷で言われている「働き方改革」ってどういう印象ですか?

流郷綾乃さん(以下、敬称略):正直、好きにしたらいいやん!と思います。大企業の終身雇用を目指すならそうしたらいいし、フリーランスで自由に働きたいならそれを選べばいいし、副業したいのにできないのなら、副業OKの企業に転職するだけの力を身につければいいだけだし。いろんな働き方があって然るべき。「みんなが副業しているから」って副業しなきゃいけないわけでもないです。あと、やたらロールモデルを探す人が多い気がするんですけど。仲山さんはまさにロールモデルとして目指されるほうの方ですよね?

仲山:そういえば、ついこの間もイベントの質問コーナーで聞かれました。「うちの会社にはロールモデルにすべき先輩がいません。仲山さんはどんな人をロールモデルにしてきましたか?」って。ロールモデルがいたら、そもそも「社内で一人だけの働き方」とかになりませんよね(笑)。

流郷:そうですよね(笑)。モデルを想定した時点でそのモデルを超えることはできない気がしていて、かえって自分に制限をつくることになるんじゃないかって思うんですよね。

仲山:しかもなぜ社内に求めようとするのか。もっと目を外に向けたらいいんじゃないかと。

流郷:学生の相談を受けても「ロールモデル」ってよく耳にするんですよね。どこかでそういう教育を受けているんでしょうかね? 誰かの事例に基づかないと行動できないようになるのはもったいないと思う。

仲山:レール思想、もしくは幻想ですよね。「ロールモデルというレールを敷いてほしい」みたいな。

流郷:レールの一本道だけしか見ていないと、すごく視野が狭くなっちゃいますよね。かといって私の視野が広いかと言われたらそんな事は決してなくて、どちらかというと「視野が散漫」型なんですけど(笑)。あっちこっち見ていたくて、あっちこっち首を突っ込みたくなるんです。ある時は昆虫テック、ある時はロボット、ある時はシミュレーション技術、人工知能やアスリートのことを考えていることもある。よく言えば、好奇心があるってことなのかな?

流郷綾乃リレーションズクリエイター 流郷綾乃(りゅうごう・あやの)さん
1990年生まれ。中小、ベンチャー企業の広報として活躍後、フリーランスの広報として独立。スタートアップや大企業に対し、ブランディングからマーケティングまで 一貫した広報戦略コンサルティングを提供。その後、PR、営業、マネジメントなどの共通課題が「関係性創造」であることに気付き、自らを「リレーションズクリエイター」と再定義。同活動に注力し、パラレルワーキングを実践中。
・3児の母(1姫、2太郎、3RoBoHoN)
・株式会社ムスカ代表取締役 暫定CEO
・Lady Go 準備委員会 暫定委員長
・株式会社ベイシズ執行役員 最高広報責任者
・株式会社ポップアスリート 創業者/取締役 CRO
・シーマン人工知能研究所 広報
・ロボスタエバンジェリスト
・ロボホンエバンジェリスト(非公認)
・他

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