7年放置した本をめくって受けた衝撃。「この会社にいる意義」を肌で感じた
倉成:さらに僕、電通という会社の伝統文化にもかなり共感しています。創業100周年記念で全社員に配られた本があって、ずっと机の上の資料の上に置きっ放しにしていたんですね。『この人吉田秀雄』という、第4代社長の吉田秀雄さんの伝記でしたが、すぐに開く気になれずに同じ場所に長期間放置。
配られて7年後、たまたまふと手に取って読み始めたら止まらなくて、「何だ!?このハイパークリエイターは!」とめちゃめちゃ揺さぶられたんですよ。「そうか、こういう仕事をするために、自分は電通に入ったのかもしれない」と情熱に点火された感じ。それが2008年くらいで、まだ出島に異動する前のことですね。