「副業」か「複業」か?
最近では、「副業」ではなく、本業を定めず多くの会社と契約する「複業」を推奨する人もいる。1社ごとの収入は限定的だが、活動の場を複数持つという働き方だ。これについて、古賀さんに訊いたところ、こんな答えが返ってきた。
「しっかりと本業を持ち、本業によるベースの収入がある『副業』というスタイルをまずは拡めていくべきだと思います。特に企業に社員として勤めている方にとって、週のうち何日かはまるまる別の企業で働くというスタイルが成立するにはまだ少し時間がかかるでしょうし、本業を定めずに多くの企業に関わる『複業』は、ある程度、専門性が確立している人や自分の力で安定的に案件を獲得できる人にとってはよいのですが、実践するにはリスクもハードルもあると思います。まずはベースとなる本業があるからこそ、『副業』で本当に自分がわくわく出来るものを見つけるのが良いのではないでしょうか。『副業』を経て本業が入れ替わることもあるかと思いますが、本業があるということは大切だと考えています。」(古賀さん)