日本における都市のなかの“隙間”はイノベーションを生むことができるのか
林氏は、「イノベーション○○」と名付けられたような空間にいるときには、イノベーションにつながる発想は出てこないと話す。そこから、都市に隙間をたくさん作っていく方が、イノベーティブな発想が生まれやすく、生産性も上がるのではないかと述べた。
それを受けて小泉氏は、1970年~80年代の渋谷区神宮前周辺で、服飾産業やデザイン産業からイノベーションが生まれたことを例に挙げ、日本で意図的に隙間を作る必要はないだろうと話した。当時それらの産業に従事していた人たちは、住居用地域の空室を使って仕事をしていたという。当時から日本には隙間があったというのだ。