組織のリーダーが向き合うべき「適応課題」とは
宇田川氏のレクチャーの中で紹介され、午後のワークショップでも何度も登場したキーワードが「ドミナント・ストーリー/オルタナティヴ・ストーリー」、「適応課題」そして「問題の外在化」だ。
「ドミナント・ストーリー」というのは、私達が気づかないうちに浸っている支配的な物語のことだ。宇田川氏は、人は日々様々な出来事に出会うが、意味を見出して「経験」しているのは、その中でもわずかの出来事だと指摘する。「特定のものだけに特権的に線を引いて、別のことを排除している」と言うのだ。しかし、そのドミナント・ストーリーから抜け出し、別の観点で出来事を思い起こしてみると、新たな線の引き方が可能になる。それがオルタナティヴ・ストーリーを作っていくということだ。