自分に対して“言い訳の種”をはじめに摘んでおく
岩佐:組織の体制が変わってそろそろ異動だという時期に、「今以上にやりたい仕事はこの組織の中では見当たらない」と気づいて、日本生産性本部を辞めたのが36歳の時。中途半端な年齢だったので転職できるとは思っていなかったので、自分で会社を作るかな~と思っていたら、何社かが声をかけてくれて、その一つがダイヤモンド社だったんです。『ハーバード・ビジネス・レビュー』が月刊化するのでメンバーを増員するから来ないかと。
いわゆる民間企業の出版社でどれだけ評価されるのか、自分を試してみたい気持ちになって入社を決め、編集部員として4年。その後、書籍編集の部署に移動して著者との出会いにも恵まれて印象深い書籍も刊行することができて8年経った頃、「編集長として『ハーバード・ビジネス・レビュー』に戻らないか」と呼ばれて。でも、すぐにうんとは言えず、会社に条件を出したんです。