中国企業のデジタル・トランスフォーメーション「3つのポイント」
それでは中国企業の個々の動きがどうなっているのだろうか。李氏によると、それぞれがスマート化戦略に乗り出しており、DXを目指して様々な取り組みが進められている。その傾向・特徴は大きく3つあるという。
一つ目が「顧客起点」による商品・サービスの開発だ。デジタル技術を活用することで顧客が求める商品やサービスを的確かつ迅速に提供できる仕組みを構築しつつあるという。また1000人に1000通りのサービスを提供できるような「個性化」もキーワードの一つだ。そして二つ目がサプライチェーン上のシームレスな連携や、協同による顧客価値の最大化など「サプライチェーンの革新」である。そして、AIやビッグデータを活用した迅速な経営判断の実現や、環境変化や不正への迅速な対応など「アジャイル経営」が三つ目となる。