価値を明らかにしていることで、気づかなかった“真の不満”まで理解できる
次に、“本当の不満”を書く。先に明らかにした「お気に入り事象」と「事象に感じられている価値」をもう一度見る。そして、その価値と対比して、最初の「問題」に感じられている不満を洞察する。
再度、マクドナルドの例で考えてみよう。「ふだんは健康に気を遣った食事をしているが、たまに死ぬほど肉料理をむさぼる」というお気に入り事象に、「ふだんのヘルシーな食生活で溜まったストレスを思い切り発散できる」という価値が感じられていることをここまで明らかにしていた。このお気に入り事象の価値と対比させてその時点でのマクドナルドを見てみると、はじめて「マクドナルドでガッツリ肉をほおばりたいのに、今ある商品は物足りない」という不満が浮かび上がってくる。