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テクノロジーが変える畜産業

「A5ランク」偏重の裏側にある牛肉産業の欠点──テクノロジーが提示する新たな評価軸とは?

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“見た目”偏重がもたらす弊害

 味に対する多様な表現手法を持たない牛肉は、主に“見た目”で価値を判断されています。

 “見た目”は、霜降り度合いを示す「脂肪交雑」、そして「肉の光沢」「肉の締まり及びきめ」「脂肪の光沢と質」の4項目が5段階で評価され、4項目のうち一番低い等級で判定されます。A5ランクの「5」にあたる部分で、すべての項目で5段階中最も高く評価されるものに「5」が付与されています。ちなみに「A」などのアルファベットは「肉がとれる量」を表しており、質とは関係がありません。

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この記事の著者

中山 智博(ナカヤマ トモヒロ)

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