ガートナーは、テクノロジが出現したばかりの状態を脱し、幅広く利用され、より大きなインパクトをもたらす状態に入り、大きな破壊的可能性を持つようになったトレンドや、今後5年間で重要な転換点に達する、変動性が高く、急成長しているトレンドを、「戦略的テクノロジ・トレンド」と呼んでいる。
ディスティングイッシュト バイスプレジデントのデイヴィッド・カーリー (David Cearley)氏は、「2020年の戦略的テクノロジ・トレンドでは、People-Centric (人中心) のスマート・スペースという視点から、重要なインパクトを体系化して評価しています。人をテクノロジ戦略の中心に据えることで、テクノロジが顧客、従業員、ビジネス・パートナー、社会などにいかにインパクトを及ぼすかという、テクノロジの極めて重要な側面が浮き彫りになります」と、今回の全体的な傾向を語った。
また、カーリーは、「スマート・スペースはPeople-Centricの考え方に基づくものであり、オープン性、接続性、調和、インテリジェンスがますます高まっているエコシステムにおいて、人と、テクノロジによって実現されるシステムがやりとりする環境を指します。人、プロセス、サービス、モノを含む複数の要素がスマート・スペースで組み合わさり、よりイマーシブかつインタラクティブな、自動化されたエクスペリエンスを創出します」とも述べている。
2020年に注目すべき戦略的テクノロジ・トレンドのトップ10
- ハイパーオートメーション
- マルチエクスペリエンス
- 専門性の民主化
- ヒューマン・オーグメンテーション (人間の拡張)
- 透明性とトレーサビリティ
- エッジ機能の拡張
- 分散型クラウド
- 自律的なモノ
- 実用的なブロックチェーン
- AIのセキュリティ