「顧客起点」が「越境」を後押しする
これまで見てきたように、「デジタル化する生活者の買物」へ対応するため、データやテクノロジーの獲得を通じて、米国の小売業は自社の既存事業をアップデートするとともに、「サービス化」という新たな事業領域へと進出していく動きが活発化しています。
ともするとこれらの事象はテクノロジー進化にのみ目線が行ってしまいがちですが、重要な点は小売業と生活者の関係性の変化にあります。「店舗での買物のみを前提として買物客の来店を促すこと」から、「多様な購買経路を持つ生活者との継続的な関係性をつくること」の重要性がより高まっています。