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Biz/Zineセミナーレポート

リーダーが「自分のナラティヴ」を脇に置き、“問題児”を“花形”にする事業機会に気づくには?

「組織の変革を妨げる『3つの溝』の解消法」セミナーレポート:前編

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 先の読めない時代に企業が生き残り成長し続けるためには、イノベーションが不可欠であり人材や組織のマインドセットのアップデートが欠かせない。しかしながら、頭で理解はしていても実現できている組織は少なく、そこには組織の変革を妨げる「3つの溝」が存在するという。その実態と“解消”のための方策とはどのようなものなのか。組織におけるナラティヴ(双方にある、解釈の枠組み)の溝が何かを説き、組織での対話を促進する考え方を研究する宇田川元一氏の講演を中心にレポートする。

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なぜ壁ではなく“溝”なのか、解決法ではなく“解消法”なのか

 講演に先立ち、Unipos株式会社代表取締役社長の斉藤氏が登壇。今回のテーマである「組織の変革を妨げる『3つの溝』の解消法」について、「なぜ壁ではなく“溝”なのか、解決法ではなく“解消法”なのか、そこを意識すると問題の本質が見えてくるのではないか」と語った。

 斉藤氏が引用したUnipos社による「社内コミュニケーションに関するアンケート」の調査結果によると、「新たな挑戦をしたいと思っている人」は61.3%という結果となり、決して挑戦に意欲がないわけではない。しかし、「新しい挑戦に対しハードルを感じている人」は84%にも上り、その理由の1位は「失敗への恐れ」、2位に「立場にないという遠慮」があがっている。一方、新しい挑戦にハードルを感じない人は、「自分のキャリアやスキルアップにつながる」「評価されていると感じる」などと答えている。両方を鑑みると、組織の中で十分に心理的安全性が担保されていれば、多くの人が挑戦に意欲的になる可能性があることが伺える。

斉藤知明Unipos株式会社 代表取締役社長 斉藤 知明氏

 続いて登壇した株式会社リクルートマネジメントソリューションズのマネジャー荒金泰史氏は、近年同社に寄せられる“人事の悩み”について紹介。ミクロでは「上司と部下のコミュニケーションのすれ違い」による早期離職、ハラスメント、メンタル不調などの問題が生じており、「実際に話せば容易に解消することも少なくない」と語る。他にも組織内のコミュニケーションの課題が多数見受けられるという。その中で最も象徴的なコミュニケーションは、本イベントのテーマでもある「3つの溝」だとし、「共に解決策を探っていきたい」と意欲を語った。

荒金泰史株式会社リクルートマネジメントソリューションズ HRアセスメントソリューション 統括部 マネジャー 荒金 泰史氏

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