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宇田川准教授が紐解く「知の探索」──意思決定の本質から組織の問題を解消する「情報への接し方」とは?

ゲスト:埼玉大学経済経営系大学院 准教授 宇田川元一氏

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不慣れな情報に触れることで“点と点を結ぶ”という、新たなリテラシー

──宇田川先生ご自身が情報収集で意識されていることはありますか。

宇田川:新聞を読んだり、ラジオやテレビを流しっぱなしにしたりして、ランダムに情報へ接するようにしています。というのは、インターネットはアルゴリズムで自分が関心を持ちそうな情報をどんどん提示してくれます。そのため、インターネットだけで情報収集していると、自分の解釈の枠組みが狭くなってしまうのです。新聞などでランダムに情報へ接すると、ときどき理解できないような違和感のある情報に突き当たります。その違和感を大事にしていくと、自分の解釈の枠組みがひろがっていくのです。

 これは、特に中堅社員の方に必要です。自分の守備範囲ではない情報に触れることや不慣れな場所に出向くことは、ちょっと心細い気持ちなると思います。でも、だからこそ、意識的に行うといいのではないでしょうか。蓄積した知識に加え、不慣れな情報に触れることで、「情報の背後」や「情報と情報の間」にあるつながりを自分なりに見出せる。さまざまな情報が溢れている時代だからこそ、そのような力を「新たなリテラシー」と呼ぶべきではないでしょうか。

──宇田川さんがランダムな情報収集で実践されていることはありますか。

宇田川:さきほど、インターネットではなく新聞やテレビだとしました。というのは、ニュースを新聞社やテレビ局がどのように報じていくべきか、どの大きさで報じるべきかなどを判断して発信しています。その取り扱いから何が起きているのかと、自身で考えを巡らす面白さもありますね。また、あえて自分と意見が食い違うメディアの記事を読んだりもしています。自分自身を複雑にすること、そこから何か新しい解釈の枠組みが立ち現れてくること、こうしたことを日頃から実践しています。

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組織における「知の探索」は、解釈の違いという“溝”を埋めること

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