今回の提携契約により、武田薬品はバリューチェーン全体を通じて収集された知見を活用し、より迅速かつ俊敏な対応によって、患者のみならず、医療従事者、従業員およびパートナー企業へのさらなる貢献が可能になる。3社による長期的な提携を通じ、武田薬品はIT基盤の刷新やデータサービスの加速、イノベーション創出に向けた社内組織の変革や、従業員に新たなスキルの習得や働き方を許容する体制が整い、クラウド活用を前提とした事業変革を推進するという。
武田薬品は、クラウド活用を前提とした「クラウドファースト」のアプローチを採用することで、不要なシステム構築作業を排除し、より高い拡張性と信頼性を担保した安全なITアーキテクチャの構築が可能になる。また、アプリケーションの80%をクラウドに移行することで、差別化をもたらさないテクノロジーや自社データセンターの削減を進め、支出の抑制を図る。
また、武田薬品はデータサービスおよびその活用力の強化を通じ、ライフサイエンス分野におけるエコシステムや外部パートナーとの連携を拡大する。
武田薬品は、今後3年間でデータおよびデジタル領域の専門人材を新たに数百人の採用を計画している。かつてない人材層へのアプローチを行うほか、数千人にのぼる従業員のスキル向上を図り、データのさらなる活用力とデジタル化を推進するとしている。