不況を乗り越えた2社が語る、“起業家”から“事業家”への切り替え
講演タイトル:激変する環境で成長し続ける極意~3度の不況を乗り切り100億超えの事業を作る秘訣~
登壇者
- 株式会社ファインドスターグループ 代表取締役 内藤真一郎氏
- 株式会社クロス・マーケティンググループ 代表取締役社長兼CEO 五十嵐幹氏
モデレーター:株式会社ユニコーンファーム 代表取締役社長 田所雅之氏
田所雅之氏(以下敬称略):1997年に創業し、インターネット・バブル後や、リーマンショック、東日本大震災といった不況を克服してきたファインドスターグループの内藤さんですが、どのように危機を乗り越えたのでしょうか。
内藤真一郎氏(以下敬称略):実は一番ハードだったのは、不況時ではなく売上が好調なときでした。2億円から20億円と、4年間で売上を10倍にした時期に、1年間で60人中20人(うち10人はマネジメント層)が辞めたときが最も大変でしたね。恥ずかしながら創業して十数年間「企業理念」を考えておらず、それまではとにかく「数字」を追いかけていたんですよね。それまではみんなを幸せにしようと思い数字にこだわっていたのですが、社員が大勢辞めたとき、お金儲けを優先していたのだと反省しました。そこで数字について言わないようにしたところ、そこから会社が成長するという状況になりました。