意思決定者を巻き込み、“一番風呂”に入るプログラム設計
畠山:アクセラレータープログラムは社内の決裁者を巻き込んで運営しているとお聞きしましたが、それも経験から必要だと感じられたということですよね。
松尾:そうなんです。AI翻訳機の事例ではビジネスプランを整え、顧客ヒアリングでビジネスの確度を確かめた上で、決裁者のところに持ち込んだのですが、「これは本当に売れるのか」「なぜスタートアップを担ぐ必要があるのだ、社内でやればいいではないか」と却下されそうになりました。そのときは事前にその事業のためにスタートアップと作った顧客リストがあったので、「では、これらの商談を捨てる代わりに、社内でするならいつまでに事業化するか決めてください」と詰め寄って承認をもらいました。