純粋な好奇心で“未知の扉”を開け、創造性を取り戻そう
小田:太刀川さんの話は壮大なようでいて、とても素朴な見方を起点にしていると感じます。物事について「どうなっているんだろう?」という純粋な好奇心を持つことが出発点だと。
子どもの頃に持っていたはずの創造性が企業の中では発揮されないのは、身の回りのものについて「自分とは関係がない」と捉えてしまうからだと思うんです。全ては関係づけられているんだから、解剖してみたり生態系の中に位置づけてみたりして関係性を探っていくことが、創造性につながるんだと思います。自分の周りにある、まだ考えたことのない領域に目を向けて関心を持ってみる。その関心を問いとして立ち上げてみるということを、もっと素朴に、いろいろなところでやってみたらいいですよね。