北國銀行は、自行システムの全面クラウド化(パブリッククラウド化)の方針のもと、「BankVision」の次期稼働基盤としてMicrosoft Azureの採用を決定し、5月3日に本番稼働を迎えた。
BankVision on Azureは「新時代の金融サービス向けプラットフォーム」として、堅牢性を担保しながら、異業種やFintechなどと銀行機能をシームレスに連携できるコネクティビティを実現し、新たな収益機会を後押しする。また、地方銀行のビジネスモデル変革に向けて、銀行業務のデジタル化とともに地域の産業・地域の顧客に対するコンサルティング業務・デジタル化支援を行い、地域のさらなる活性化を実現するという。
北國銀行と日本ユニシスは、「BankVision on Azure」と並行して、Azure上でのデータの収集・蓄積を行う「Data Lake」をはじめ、データ活用プラットフォームの構築を推進している。日本マイクロソフトが提唱するデータを活用した新しい価値やサービスを創造する「デジタルフィードバックループ」の実現を図り、銀行データおよび地域データを活用した地域エコシステムの実現を目指すという。
また、より良い金融サービスの実現や銀行経営の効率化を目指し、勘定系システムをはじめとした銀行システムにおいて、既存資産を生かしながらクラウドの利用メリットを最大化するよう、コンテナやPaaS技術などのさまざまな技術の活用に向けて取り組んでいくとしている。