「じぶんランウェイ」は、生活者が自身の3Dアバターを専用筐体で生成したのち、試着してみたいファッションコーディネートを選択すると、ランウェイ形式で複数の自分のスタイルフィッティングを360度から見ることができ、後ろ姿や動いている姿を瞬時に確認・比較しながら検討することが可能なスマホアプリのサービスプロトタイプ。いくつもの試着をしてみたいなど、店舗での実試着をとまどうような場面でも、アプリを使用することで試着へのハードルが下がり、商品の検討~購入における時間短縮にもつながって、購入決定の最後の一押し、買物の納得感の醸成にも寄与するという。
バーチャル空間における実試着場面の再現を超えて、「何人もの自分のアバターが同時にランウェイを並んで歩く」という3Dアバターだからこそ可能になる試着体験を提供することで、生活者にとって利便性を超えた「楽しい」という買物本来の価値を創造し、店舗と生活者の新しい関係性を生み出すことが可能になるとしている。
また、「じぶんランウェイ」の導入企業にとっては、店舗のオンライン/オフライン融合(OMO)のブリッジとしての役割を果たすだけでなく、選択されたアイテムの人気動向を計測できるなどプレマーケティングとしての活用も想定される。生活者ニーズをとらえた生産量コントロールが可能となることで、衣服の生産から着用、廃棄に至るプロセスにおける環境負荷低減への貢献も視野に入れているという。
hakuhodo-XRは、「じぶんランウェイ」のプロトタイプを用いて、今後さまざまな商業施設・アパレルブランド・雑誌メディアなどとの協業を想定しながら、買物本来の「楽しい」という価値を創造する3Dアバター試着体験を世の中に実装し、リアルを超えたワクワクする買物体験の提供を目指し、さまざまな検証をしていく。このプロトタイプを活用して、協業パートナーとPOC/POBの提供を2022年初頭開始予定だとしている。