Adecco(アデコ) Groupのグループ会社であるModisと日本マイクロソフトは、企業や自治体におけるDX推進で必要となるデジタル人材の育成に向けたアップスキリング、リスキリングや就労支援において、2025年までの20万人のデジタル人材育成に向けた協業を開始する。
具体的には、以下の3つの分野においてデジタル人材育成を図るという。
教育・育成による「適財」の創出
- Microsoft Office認定資格者など、スペシャリストが企業や自治体のDXをリード、推進できるデジタル人材へと進化、成長することへの支援(アップスキリング)
- 非IT人財からデジタル人財へのキャリアチェンジ、育成の促進(リスキリング)
組織や職場環境・基盤を整備し「適所」を創出
- 国内企業、社会基盤(自治体含む)における採用・育成のカルチャー変革と労働市場の流動性の向上、およびスキルに応じた処遇、活躍の機会や場の創出
人材がやりがいを持ち、組織が活性化する「躍動化」の支援
- 新たなスキル獲得のために、個々人がやりがいをもってリスキリングやアップスキリングに取り組み、組織を活性化させることにより双方の「躍動化」を目指した支援
今回の協業で、日本マイクロソフトが提供するデジタルテクノロジーおよびそれらを習得できる仕組みと、Modisが提供する事業課題を解決するコンサルティング力を培う研修や、IT人材、非IT人材のデジタル人材化のノウハウなどをかけ合わせる。これにより、デジタル人材の育成とDX推進へ寄与する考えだとしている。
具体的には、主に2つの人材層の創出を目指し、以下4つの取り組みを両社で実行していくという。
創出する人材層
- 市民開発者(Microsoft Power Platform の利活用層)の人材層10万人:主な対象は、非IT層やMicrosoft Office 認定資格者など
- 「Microsoft Azure」などのクラウドテクノロジーのスキルを持つ人材層10万人:主な対象は、クラウド技術スキルを獲得したいオンプレミス技術者
4つの取り組み
デジタル人材の増強、育成、およびアップスキリング、リスキリングの教育機会の提供
- 企業向けから個人向けまでの対象者向けにアップスキリング、リスキリングを支援。市民開発者のすそ野を広げ、業界別コミュニティなどを活用して企業や自治体における課題の自己解決、システムの内製化とその定着を図る。また、クラウド テクノロジーのスキルを持つ人材を育成し、エンドユーザー、システムインテグレーターといった枠組みに囚われない、デジタル時代の協力関係やビジネススキームを模索
- 企業、IT企業、サービスプロバイダー、地方も含めた自治体への総合的なDX自立化支援、地域人材の育成とそれに基づく各企業、自治体圏の課題の自力解決促進(スキルが継承される仕組みの構築)
失職者、求職者に対する的確なスキル開発支援と就労支援
- 就労支援(あらゆる雇用形態)、転職支援、NPOまど団体組織との連携
- NPOや専門学校、大学へ向けた学習プラットフォームの提供
ModisおよびAdecco Groupでの人材の受け入れ、育成、就労支援
マイクロソフトのクラウドテクノロジーに関するオンラインコンテンツや、
情報発信拠点「Microsoft Base」を活用した学習機会の提供
- 自学コンテンツ「Microsoft Learn」などを活用した新しい学習プラットフォームの提供
- ゲーミフィケーション要素を取り入れた「クラウド スキル チャレンジ」をModisがホストし、楽しみながら先進技術を学べる機会を提供