世の中の“不”に気づき事業のアイデアにつなげるには
木下:「新規事業のアイデアを出せ」と言われても、最初はなかなか出てこない社員の方も多いと思います。発想の喚起について何か仕掛けていることはあるのでしょうか。
渋谷:初心者向けのものから複雑なものまでワークショップは頻繁に行っています。「自分には難しいな」と思っている方もいらっしゃいますが、そもそも学生から社会人になった当初は誰も何もできなかったですよね。それが会社に入って動いているうちにできることが増えています。この“できる”が大事だと思っていて、ワークショップでも大したことなくても何か“できる”ようになるようプログラムしています。もちろん1回のワークショップで新規事業を提案できるようにはならないのですが、1年間で何か事業の種になるような発想が出てきたり、世の中の“不”に気づくことができたりするような小さな階段を用意しています。