佐賀県と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、宇宙技術の利活用による地域課題の解決などを目指した連携、および協力に関する協定を締結した。
同協定により、災害、農業、土木などの分野における地域課題解決や、宇宙ビジネスの発展に寄与するモデルケースを創出するという。また、他自治体への展開も目指し、「宇宙×地方創生」をテーマとした取り組みを進めているとしている。
なお、取り組みにはSynspectiveと島内エンジニアも参画。衛星データの活用による、豪雨など水災害への対策強化に加え、Synspectiveの浸⽔被害モニタリングサービスの精度向上も目指し、平時・災害時での実運用に向けた実証実験を実施したと述べている。
実証の結果、従来は高精度での浸水状況検出が困難であった農地エリアの解析アルゴリズムが改良され、検出精度の向上を実現したとともに、災害発生時だけでなく、復旧・復興時の被災状況データ蓄積への活用など、新たなユースケースを得ることができたという。
今後はこれらの成果を踏まえ、今年の洪水時期においても実利用に向けた試験運用に取り組み、今回得られたユースケースの有用性がさらに認められれば、社会実装に大きく近づくとしている。