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なぜ英国政府GDSはDXに成功したのか──巨大な官僚制組織での変革の進め方、組織文化やプロセス

登壇者:Public Digital 共同創業者 アンドリュー・グリーンウェイ氏

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DXを可能にする環境づくり⑤:最重要課題から着手する

 行政機関であれ大企業であれ、大きな組織で課題を考え始めると、デジタル化することで解決したい課題は無数にあって手がつけられなくなってしまう。しかし、最初に着手すべきは、最も効果が大きく成果を出せると比較的わかっているような、最重要課題である。特に周りにデジタル化について懐疑的になり、今までのやり方がベストなわけではないのに、それに慣れきっていて変えようとしない人が多い場合、気持ちを動かすのには、それが最も早い。

 GDSが最初に取り組んだのは有権者登録のサービスの改変である。実は英国政府はサービス名称を考えるのが不得手であった。たとえば政府が提供するサービスに「V890SORN」という名前のサービスがある。SORNとは「Statutory Off Road Notification」(法定オフロード通知)の略称だ。しかし略さずに聞いても、やはり何のサービスかわからない。これは、公道で利用しない車を一時抹消登録するときに使うフォームを送信するサイトのことを指していた。

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フェリックス清香(フェリックスサヤカ)

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