千代田化工建設、Sembcorp Industries(以下、Sembcorp)、三菱商事は、水素貯蔵・輸送技術(SPERA水素)を活用した、シンガポールにおける水素サプライチェーン事業化に向けた詳細検討に関わる覚書を締結した。
3社は、2021年10月に、シンガポール国内における商業規模でのクリーン水素サプライチェーン事業の調査および実現に向けた提携に関する覚書を締結し、議論・検討を進めてきた。今回、具体的な技術的・商務的検討を進めることに合意し、新たな覚書の締結に至った。
同締結により、Pre-FEEDを含むクリーン水素サプライチェーン事業の技術面・商務面の検討、協議を行い、サプライチェーン事業の最終投資決定にむけ詳細検討を加速。また、ジュロン島に位置する同事業は、Sembcorpのガス火力発電施設との相乗効果が期待されているという。同事業では、千代田化工建設のSPERA水素技術を利用して、クリーン水素をオーストラリアや中東などの再生可能エネルギーの生産国からシンガポールに輸送する。
3社は今後、SPERA水素を活用した水素サプライチェーン事業構築を早期実装し、シンガポールのみならず世界各国のカーボンニュートラルに向けた取り組みに寄与するとしている。