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東京海上ホールディングス、ブラジルの顧客向けに「スーパーアプリ」を提供 知見をグループ内で横展開へ

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 東京海上ホールディングスは、ブラジルの現地法人であるTokio Marine Seguradora S.A.(以下、TMSR)を起点としたグローバルデジタルシナジーの創出に向け、他業種のサービスとのAPI連携により新たなエコシステム構築する「スーパーアプリ」をブラジルのマーケットで提供開始するとともに、東南アジアを始めとするグループ会社にも展開していくと発表した。

 同社は現在、世界7拠点にグローバル・デジタルイノベーション・ラボを設置し、各国・地域におけるDXを進めている。また、グループ会社が持つ専門性や知見をグローバルに活用すべく、デジタル領域におけるグローバル委員会「Global Digital Round Table(DRT)」を2017年に設置し、東京海上グループ全体での取り組み共有・展開を加速しているという。

 こうした中、アジャイル開発体制を整えスピーディなシステム開発に強みをもつTMSRのイノベーションラボにおいて、デジタル技術を活用した新たなシステムの開発・導入を促進。今回、TMSRで新たに開発したスーパーアプリをブラジルの個人顧客向けに提供開始するとともに、ブラジルで得た知見を全世界のグループ会社に横展開することで、グループ全体のDXを加速させていくと述べている。

 スーパーアプリの主な特徴は、以下のとおり。

対象となる保険商品

  • 個人顧客向けの自動車保険、火災保険、傷害保険、生命保険 など

アプリの主な機能

エコシステム構築に向けた他業種サービスとの連携

 アプリを通じて、他業種のサービスとの接続が可能。具体的には、レンタカー業者・自動車修理業者・自動車販売業などの提携先のシステムとAPI連携し、保険会社が主導して新たなエコシステムを構築することで、顧客への特典付与などといった付加価値サービスを提供していく予定だという。

保険契約に関わる各機能の搭載

 アプリ上での契約申込み手続きの完結、家族を含めた契約情報の一元管理、24時間対応のカスタマーサービス、保険事故時の事故報告やレッカー手配など、保険契約に関わるさまざまな機能を搭載。他業種サービスとの連携や、複数種目の保険料計算、契約申込手続きを完結する機能の搭載は、契約条件や補償内容が多岐にわたるなどの理由で難易度が高く、珍しい取り組みだとしている。

 同社は今後、TMSRにおいてアプリの機能拡充を進めるとともに、デジタル技術を活用したツールやシステムの開発・導入を進めていくという。 また、TMSRにおけるデジタルの取り組みを、DRTなどを通じて各グループ会社に共有・展開していくことで、グループ全体のグローバルデジタルシナジー創出を加速させていくと述べている。

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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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