企業はどのようにTNFD開示を活用すべきか
では、企業はこれからどのようにTNFDを活用すればいいのでしょうか。まず、2022年11月に公表された『TNFDベータ版 v0.3』においては、LEAPアプローチに注目すべきでしょう。そこでは指標と目標について、科学的根拠に基づいて設定していくことが推奨されています。
その上で、2030年までにどのようなプロセスを経て、目標を達成していくのか。また、自社のバリューチェーンの中で、どのように自然資本に影響を与え、かつ依存しているのか。その点を具体的に指標化し、開示していかなければなりません。また、最終版である『TNFD v1.0』においても、LEAPアプローチに基づいてリスクと機会を特定し、しっかり対策をとっていくことが重要となっています。