事務方が数字を集める開示から、経営者とチームで行う開示へ
田中:ある程度枠組みがあり、目標設定をするというルールがあり、あとは自由だと。そうなると、皆さんきっと良い“自由演技”をし始めるし、良いものは真似しようという動きも出てくると思います。
市川:はい。そして、目標を何にするかというのは、社長にしか決められないのです。これまでの開示は事務方だけで数字を集めるタイプのものだったので、経営者の多くはあまり関与していなかった。普段から経営者とコミュニケーションがとれている担当者であれば、「うちの会社の課題はこれですね。自由演技の目標、どうしましょうか」という話がすぐにできるのですが、そのような話をしてこなかった開示担当の方だと、困ってしまうでしょうね。