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利便性と意味性から考える顧客提供価値

「組織における異才」を支援するための箱庭という余白──エンタメ社会学者・中山氏と語る大企業の生きる道

ゲスト:エンタメ社会学者/株式会社 Re entertainment 代表取締役 中山淳雄氏

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IPビジネスにおけるビジネスとクリエイションの距離

藤井保文
株式会社ビービット 執行役員CCO(Chief Communication Officer) 兼 東アジア営業責任者/一般社団法人UXインテリジェンス協会 事務局長 藤井保文氏

藤井:既存企業がクリエイターを組織に内包し、ときに破天荒とも言える活動を受け入れ、許容して、それが自社の価値最大化につながる時代ということなのかなと思います。そこにはこの連載や私の著作でも軸としている「意味性」がある一定の役割を果たすのではないか。意味性に関して直接、企業の方に説明すると、意外にも賛同いただけます。ただ、「これからは意味性のビジネスだ」と思いながらも実際にはあまり道筋が見えず、悩まれている方も多い。中山さんは、エンタメの世界とビジネスの世界双方での知見を持ち、エンタメをビジネスに活用する活動をされていますが、何かヒントはありますか。

中山:クリエイションというのは箱庭なんですよ。もうそれだけで完結して、ある意味外界から遮断して集中する必要がある。一方、キャラクタービジネスというのは、出来上がったキャラクターをどう展開するか、その作品の運用のためにむしろ外に開く必要がある。だから、ビジネス実装はクリエイターではなく、ビジネスが得意な人も入らないといけない。ジブリでも、宮崎駿さんがもちろん作品は作りますが、コピーや展開方法は鈴木敏夫さんですよね。クリエイターが全権握ると時間的にも思考キャパシティとしても個の限界に規定されてしまう。

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鈴木 陸夫(スズキ アツオ)

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