BDS Field Tripとは?
BDS Field Tripは、欧州で開発された世界的にも実績豊富なイノベーション創出手法「FORTH INNOVATION METHOD」(以下、FORTH)と、NTTデータの新規事業ノウハウから生まれた、アイデアの種をビジネスプランにブラッシュアップするドリル「ビジネスデザインスプリント」(以下、BDS)それぞれの良い点を抽出し、統合されたワークショッププログラムだ。
もともとFORTHは5つのステップに分かれていて、自分たちが生み出したいイノベーションの方針を決めてから最終的に3~5個のミニビジネスケース(初期ビジネスプラン)に絞り込むまでを20週間かけて取り組む。
一方BDSは、新規事業アイデアを4つの視点、8つの検討ポイントで掘り下げ、27のキークエスチョンを解くことでビジネスプランへとブラッシュアップしていく。
BDS Field Tripでは、FORTHの5ステップのうちアイデア発想にあたる「Raise Ideas」と、BDSの8つの検討ポイントから「課題仮説」「サービスモデル」「ユーザーエクスペリエンス」の3つを抽出。1日でぎゅっと凝縮した体験を可能とするプログラムだ。アイデア発想からビジネスプラン作りまでを文字通り遠足(Field Trip)気分で楽しんでもらうワークショップとなっている。FORTHを使ってアイデアを発散させ、BDSでアイデアを収束して1人あたり2~3つのビジネスアイデアを持ちかえることを1日のゴールとしているという。
BDS Field Tripは2022年3月にプログラムをローンチしてから、わずか1年弱でNTTデータ社内外で20件近い開催実績を持つ。2022年11月には「横浜からイノベーションを生み出す」をコンセプトとした横浜市主催の事業アイデア創出ワークショップ[1]にも採用されている。
以降は、NTTデータ社内で「高齢者ウェルビーイング」をテーマに実施されたワークショップの模様をお届けする。
[1]野口友幸『誰もが横浜からイノベーションを起こす時代へ~キーマンに聞く事業アイデア創出ワークショップの取り組み~』(2023年2月13日、NTTデータ・デジマイズム)